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はりまざかマルシェの仲間たち

毎週日曜、東京・文京区の熟成肉の中勢以さんで、美味しい野菜を販売している個性豊かな農家たちのブログです。

なんで虫が付かないの?  どのように栽培しているのか?の質問に応えます! 

柴海農園の柴海です。
約8年続けてきたはりまざかマルシェが運営を終えました。
初期から関わっている身としては、とても感慨深いものがあります。
今までお越しいただいていた沢山のお客様に、できれば合ってから
お別れをお伝えしたかったのですが、力不足でそれができず。。
この場を借りてお礼をお伝えしたいと思います。
本当にありがとうございました。

とは言っても何が起こるか分からないのが、はりまざかマルシェメンバー。
良いご報告ができるように頑張っていきますよ!!

さて今日のブログの本題。
柴海農園では2009年9月から農業を初めて現在11年目となります。
400年続く農家ですが、代々農業の形は変わっています。

曾祖父の代は養蚕(蚕から絹糸をとる) 祖父の代はコメ、生姜、かぶ等。
両親の代はトマトのハウス栽培、コメ をやっておりました。
私の代から多品目の有機栽培をやっています。
そもそも農薬を使わずに、野菜を作ることは可能なのか??という質問を良く頂きます。
答えは「可能です」。
皆さん野菜作りをしたことはありますか? 
収穫を得ることはある程度良い条件の畑であればそれほど難しくないです。
良い条件の土に、旬の時期に栽培をし、適切な管理を施せば7割位は収穫できると思います。
ただ、全ての野菜を、安定的に収穫を得て、安定的に販売することは非常に難しいです。
なので無農薬で栽培することはそれほど難しく無いですが、
無農薬中心の農業で生計をたてていくことが、難しいです。

品目によって有機栽培の難易度が違います。
葉物→防虫ネットが必須となります。アブラナ科にとって大敵の蛾や
モンシロチョウなどの侵入を防げば、比較的簡単に栽培が出来ます。
作物の旬をしっかり理解をすること、例えば暑さに強い、
寒さに強いなどの特性を考えて、旬の時期に播種をすることがポイントです。

根菜→基本的に防虫ネットは必要ありません。根を出荷するので、
虫の害も葉物ほどではないです。有機野菜コーナーでも人参、
じゃが芋、玉ねぎ、ごぼう等はいつも置いてあると思います。
比較的無農薬で作りやすいからです。
果菜→こちらも旬の時期に作ればそれほど難しくないです。
ですので、虫に弱い野菜は、防虫ネットを張る、旬の時期に作る。
この2つを守った上で、良い土づくりを施し、適切なタイミングで管理をすることが重要です。

有機栽培にも使用可能な農薬もあります。
ただし、農薬といっても、野菜に噴霧する資材は全て農薬として扱われます。
例えば、お酢、これは皆さん調味料で使っていると思いますが、
抗菌作用があります。これを野菜に使用する場合は、
「農薬」という枠組みの「特定防除資材」として扱われます。
自然栽培で有名な方のりんごも酢を使っているので、
厳密言うと、農薬を使用している ということになります。

自然栽培系統の本には「有機栽培は農薬を使用している!」
と批判めいたコメントがありますし、
消費者の不安を煽って自然栽培の野菜を購入させようという動きもありますが、
しっかり説明しろよーと思ってしまいます。

柴海農園でも有機栽培で認定された特定防除資材(特定農薬)を使用しています。
有機栽培で認められた特定防除資材は、化学的に合成された農薬を使用しないこと。
人体への安全性も認められているものです。

農園で取り入れているのは、食酢・重曹・天敵・微生物資材・フェロモントラップなどです。
目的は色々ありますが、作物の生育を助けたり、雨がちな時に、
病気に掛からないようにするために、細胞を保護したり、
虫がついても天敵がいることで、大発生しない様にしたり、
虫が付いても天敵微生物で摂食障害を起こさせたり、
そもそもフェロモンで篭に寄せてしまったりと、様々な目的で補完的に使っています。

日本では農薬の使用量が非常に多い事でも有名です。
私は2つの理由があると思います。

一つは、少しの虫食い、形が悪い野菜を許さない文化があること。
もうひとつはアジアモンスーン気候で湿気が多く、
野菜が病気に掛かる可能性が高い事。農家としても農薬に頼らない方法もあることを
もっと勉強するべきだと思います。(そもそも慣行栽培でも良い経営をされている方は、使用量は少ないです)

消費者としても多少の虫食いを容認することで、農薬の使用量は半分以下に減らせるのでは無いかと思います。 
まだまだ書き足りないので、次回は有機栽培を実現するための柴海流の土づくりをご紹介しようと思います。
  1. 2020/06/17(水) 23:00:27|
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