FC2ブログ

はりまざかマルシェの仲間たち

毎週日曜、東京・文京区の熟成肉の中勢以さんで、美味しい野菜を販売している個性豊かな農家たちのブログです。

難しいから、個人が生き残れる

柴海農園の柴海です。

農業って一筋縄ではいかないから、
自分たち個人農家が生き残れるのではないか?

というテーマです。

最近は色々な場所で、これから農業を志す人や
農業を始めて間もない人と話す機会がありました。

ある時話題にあがったのが、
「農業を誰でもできる職業にしたい」というテーマ。

自分も確かに、そう思っていた時期がありましたが、
「農業が誰でもできる」、世の中になったら、
僕たち個人農家は破滅してしまうだろうと考えるようになりました。

例えば、誰でも簡単にきゅうりを作れたら、価格勝負になります、
そうなると、おそらく資本力のある企業が大面積できゅうりを栽培して、
規模の理論でコストを限りなく抑え低価格で提供し、ほぼ個人農家は消滅します。
最後に生き残るのは、資本力がある人が生き延びるでしょう。

商品としては、他では真似できない、差別化できるポイントが複数あること
=商品力がある と言われるように、農家もまねできないポイントが複数ある方が
生き残る力が強いように思います。

組織としては、業務が簡単な方が教える側としても楽です。
「農業は誰でもできる」方が、教える側としても楽なのです。
となると、誰でもできる仕事にしようと思うと、栽培も安易な方向に向きがちです。

例えば、この野菜は栽培が難しいから、作付から外してしまおうとか、
トマトの栽培は難しいから、養液栽培にして管理を楽にしようとか。
そうすると内部環境は整い易いですが、競争力としては下がってしまいます。
トマトが今まさにそうなりつつある環境で、
オランダ型の温室で、環境制御技術が日本でも取り入れられる時代になり、
普通のトマトを作っていたのでは、安値でしか取引されなくなってきています。

農業においては、一年で一人前にはなれる訳がなく、
教える側も、教わる側もとても胆力が必要だと感じています。
社会から求められることであれば、
誰でもできない技術を見につけることが差別化につながるので、
安易な道をたどらずに、胆力を持って、
自身しかできない価値の提供に注力していこうと思います。
  1. 2019/11/24(日) 15:41:35|
  2. 柴海農園
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<今年もひととき先生 | ホーム | 自由の中で目指すもの>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://831marche.blog.fc2.com/tb.php/2221-355d7d73
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)