七草農園の石橋です。
そろそろ麦の収穫の季節です。

野菜と違い、穀物は決まりのいい仕事です。野菜は毎日の仕事ですが、穀類は種まき、植え付け、収穫の時期が決まっており、数日間集中して済ませるものです。また、貯蔵ができることも野菜と大きく違うところです。
現代では穀物より野菜の方が価値が高く見られている傾向がありますが、食べ物が少なかった昔はどうだったのでしょうか?
歴史的な資料をみますと、武士の給料は「石高」、○○万石と、米で支払われていました。
野菜はおかずとして大変重要です。食卓に色、充実感、奥行きをもたらしてくれます。しかし、世界中で一番食べられているのは穀物だということを、農に携わる人は意識しておく必要があると思っています。
経済的には、野菜の方が圧倒的に有利ですが、「命のレベル」で考えていくと食の基本は「穀物」なのです。
「米は買ったほうが安い」と米農家でさえそのように言わざるを得ない時代ですが、米を作る技術や田んぼといった環境はなくなってしまったらお金では買えず、取り戻せないものです。
そう考え、七草農園では経営破たんしない範囲で、穀物栽培の技術を日々磨いています。
米、麦、大豆、粟、稗、胡麻、菜種など、穀物の自給が「命のレベル」では重要と考えます。故人が「五穀豊穣」を「天下泰平」と並んで祈っていたことを考えると鍛錬に力が入ります。
最後に、私の師匠のゴマの写真です。やっと発芽して、いよいよこれから「がんばれ!」というところです。
- 2017/06/03(土) 12:37:28|
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