台風の季節になりましたね。

9月も近づくと台風がくる!ことはもう慣れてしまいましたが、
毎年毎年悩むことには変わりありません。
農家として特に気になるポイントは台風の勢力。
特に風が一番気になります。風速40m以上になると植わっている野菜に
とってかなりのダメージになるので、とっても恐ろしいです。
今年の台風の発生具合も不気味ですね。
台風が発生して非常に被害を被るのはウリ科の野菜です。
きゅうりなどはつる性なので、もともと風にめっぽう弱く、
大風の後は樹が痛むのか全く実をつけてくれません。
秋作のズッキーニも関東で秋作を露地栽培するのは博打と言われる位、安定しません。
台風に非常に弱いので株が元から折れてしまったり、傷口から病気が入って枯れてしまうことも多いです。
秋に野菜の価格が不安定になるもの台風や大雨の被害による所が大きいかもしれません。
ただし、実はデメリットだけではないのが、自然の面白いところ。
それは虫。虫達も通常野外で生活をしているのですから、
台風による、大雨暴風はかなりのインパクトなのでしょう。
とんでもない大雨が振った後は、生まれたての幼虫(特に芋虫系)などは
洗い流されて溺死してしまいます。
暴風が吹いた後などは、野菜もかなりダメージを受けますが、
虫も結構いなくなるものです。一概に悪いことだけと言えないところに自然界の奥深さを感じます。
そしてもう一つ、無農薬栽培にとって欠かせない防虫ネット。
じつはこれ、台風対策にとってとても大きな効果があります。
無農薬栽培の秋冬作の野菜、特にキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は
8月から9月にかけて畑に定植をします。
一番暑い時期からだんだんと気温が下がっていく作付なので、
初期の妨害中予防ために、1mm目合のネットを掛けるのです。
細かいネットですので、大雨や暴風から小さな苗を守ってくれる効果もあるのです。
植え付け予定の1万本の苗にネットをかける作業は大変な作業ですが、
苗を虫や台風から守る大切な作業なんです。
- 2016/08/22(月) 12:01:00|
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